低い初速と大きく湾曲した曲射弾道をとるため飛翔時間が長くなり、対砲迫レーダーに射撃位置を捕捉され易い。同様に、発射音や砲弾の飛翔音が聞こえてから弾着までの時間が比較的長く、目標に退避態勢をとられる可能性が高くなる。(発射音を認識できるか否かは、射程や地形、天候等にもよる)
ただし、弾着速度が遅いということは爆発時の衝撃が地面に吸収されにくくなることでもあり、爆発効果の及ぶ範囲は広くなる。口径60mmクラスの迫撃砲ですら、開闢地などの理想的な条件下であれば殺傷半径は20mに達する。
砲弾の運動エネルギーで目標を貫徹する砲ではないため、迫撃砲で使用する弾種には通常「徹甲弾」は用意されない。このため、厚い防御を施された掩体や装甲車両など、ハード・ターゲットの撃破には不向きである。
ただし、近年では成形炸薬弾による平射が可能なガンモーターや既存の120mm迫撃砲で使用可能な対戦車迫撃砲弾、また軽装甲車輌なら十分に撃破可能な対装甲破片榴弾(PRAB)などが開発され、「硬目標は不得手」というかつての定義は変わりつつある。
軽迫撃砲
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口径37~51mm程度。分解せずに兵員1名で携行できるものが多い。弾薬の運搬も考慮せねばならないため運用自体は兵員2~3名で行い、歩兵小隊ごとに数門を装備する。
旧日本陸軍は中口径迫撃砲を歩兵部隊の標準装備とはしなかったため、軽迫撃砲である八九式重擲弾筒を多用した。特に、現代ほど無線技術が発達していなかった第二次大戦期においては、最前線の歩兵小隊が支援火器を直接運用できることは大きなメリットであり、相対した米軍からも高い評価を得ている。
ベトナム戦争の頃から軽迫撃砲の役割はグレネードランチャーが担うようになったが、間接射撃が可能という優れた特性を有するため仏軍のF1など一部の国では現代でも装備している。