« 阿衡事件/滝口武者/武士(ぶし、もののふ) | メイン | 乾漆鑑真和上坐像 »

イースII

赤毛の剣士アドル・クリスティンが主人公の冒険ファンタジー。天空のイースを舞台に、古代王国イースの謎に迫る。原典とされるアドルの冒険日誌は『Ancient Ys Vanished The Final Chapter』(失われし古代王国 最終章)であり、販売タイトルに含まれてはいないものの副題としてタイトル画面で表示される。『Ancient Ys Vanished Omen』(失われし古代王国 序章)である『I』とは前後編の関係で、『I』で張られた様々な伏線が解き明かされる。『I』をプレイしていることが前提となっているため、『II』だけをプレイしても物語の全容はわからない。
逃走の大地 ロゴス クキン タラン ハンマー ベニア 琥珀の月 ガブリエル アフタン フリーダム アイド いせい レインボー カスタ シャックル 天応最適 スポー マンバ てんびん ミュンヘン ガラニン ドリン ブルドー 春玉 バンニン 青い ドレス ブラン ビデオ メンタリ サーペント ビットト ドルフィン ピクトブ ルドベ サーコー 市松模様 ミントン マルタ リタイ バッテ ブラシ トルコ石 ネート オフチュ シンド ウース ミツマタ ラッシュ ちずい魚

『I』の「今、RPGは優しさの時代へ。」を踏まえた、「優しさから、感動へ。」をキャッチコピーに1988年に発売された。パソコン、家庭用ゲーム機を問わず多くのプラットフォームへと移植がなされ、その移植数の多さがこの作品の評価の高さを物語っている。

イースIIのヒロイン“リリア”のイメージガールを決める『ミス・リリア・コンテスト』などのメディアミックスも盛んに行われ、OVA化、小説化、漫画化などもなされている。

前作で得た評価を落とす事なく、その名声を不動の物とした作品として非常に高い評価を得ており、シリーズ内での人気も高い。特に「優しさから、感動へ。」のキャッチコピーに違わぬストーリー性の高さには定評があり、今日では当たり前となっているストーリー重視型RPGの先駆けともいわれる。当時としては群を抜いた美しいグラフィック演出も評価は高く、ヒロインのリリアが振り返るオープニングムービーは、発売に先駆け多くのパソコンショップで店頭デモとして流されたこともあり非常に話題になった。

また前作同様、古代祐三らの手がけたFM音源によるサウンドは、その後のゲームミュージックのあり方を変えた作品のひとつとして高く賞賛されている。なお、本作では古代祐三・石川三恵子による前作からの作曲陣に加え、永田英哉が新たに加わった形となっている。

前作の冒険で6冊全てのイースの本を集めたアドル・クリスティンは、その本の力によって遥か上空に浮かぶイースへと飛ばされた。ムーンドリアの廃墟へ落下し気を失っていたアドルはランスの村のリリアに見つけられ、村へと連れられていく。リリアの母バノアよりリリアが重病にかかっていること、そしてその病気を治せる医者のフレアが行方不明であることを告げられる。フレアの弟の元に戻ってきた伝書鳩からフレアが廃坑の岩盤崩れによって閉じ込められていることを知る。そしてイースの本を持っていることを知った村長に廃坑に有る聖域に行ってみるように勧められる。二つの目的を持ったアドルは廃坑の奥へと進んでいく……。前作で残された様々な謎が紐解かれ古代王国イースの全てが明らかになっていく。

トップビューのアクションRPGで基本的には前作を踏襲。前作とは異なり途中で最高レベルに達することもなく、よりRPG的要素が強まっている。前作同様のレベル制限がなされている。ただしレベル (Lv) の上限が上がり、Lvアップの間隔が狭まったことにより、前作に比べるとやや制限が緩くなっており、Lvを上げることによる力押しでの進行も前作よりは容易になった。ただし、低レベルに対する制限は相変わらず厳しい。基本操作は四方への移動とアイテムの使用の他、魔法の使用が加わったが、前作同様体当たりがすべての基本となる。その他の操作としてはSTATUS画面表示、INVENTORY画面表示、EQUIPMENT画面表示にそれぞれボタンがあてがわれている。本を読む動作はアイテムの使用に組み込まれ、独自操作は廃止された。大きな変更点としては、1キャラ分の幅の通路に入る際、半キャラずれている状態でもキチンと補正して入るようになった(Iでは壁に引っかかって入ることが出来なかった)。

画面構成
基本的には前作を踏襲。画面下部に表示されるステータスに現在のMP/最大MPが加わり、次のLvアップ経験値は外された。(ステータス画面で確認は可能)従って『II』で画面下部に表示されるステータス情報は現在のHP/最大HP、現在のMP/最大MP、取得経験値、ゴールドの各数値と、プレーヤーと敵のHPをしめす棒グラフとなった。グラフは前作同様現在の残りHPが黄色、ダメージを受けた分のHPが赤で示される。サブ画面としてステータス画面、装備画面、アイテム画面を開いて見ることができ、サブ画面表示中はゲームにポーズがかかる。

攻撃
前作同様の体当たり攻撃(「半キャラずらし」も健在)の他、ファイアーの魔法による間接攻撃が可能となった。ボス戦は基本的に魔法で行うため、「『II』のボス戦はシューティングである」等といわれることも有る。


回復
前作同様、フィールド上およびダンジョン内での特定のマップで立ち止まっていると徐々にHPが回復する。前作の「HEAL RING」に代わり「精霊の衣」を装備することによってダンジョン内での回復も可能となる。また前作の「HEAL POTION」に代わり「薬草」を使うことにより瞬時に全回復ができる。やはり本作でもどちらもボス戦中には使えない。この他、点在する回復場所を利用することによってMPと共に回復することができる。MPは自然には回復せず、回復場所かアイテムによってしか回復することができない。

ステータス
メイン画面下部で主な物が表示される他、STATUS画面で詳しい情報を見ることができる。STATUS画面で表示される情報は以下の通りである。

LEVEL:レベル。最高値は28。レベルがあがると最大HP、STR、DEFの値が上昇する。
EXP:経験値。敵を倒すと取得。一定値に達するとレベルが上昇。
GOLD:金。敵を倒すと取得。武器などの購入に使用。
STR:攻撃力。最高値は255。レベルアップの他、剣の装備によって上昇。
DEF:防御力。最高値は255。レベルアップの他、盾・鎧の装備によって上昇。
HP:ヒットポイント。最高値は255。0になるとゲームオーバー。
MP:マジックポイント。最高値は255。魔法を使うと消費。
NEXT EXP:次にレベルが上がる経験値。

装備品
サブ画面がEQUIPMENTとしてINVENTORY画面から独立し装備品専用となったが、画面構成は前作のINVENTORY画面左側とほとんど変わらず、アイコンで一覧が表示されており、この画面で装備も行う。カテゴリは前作から引き継いだSWORD、ARMOR、SHIELDにMAGICが追加された4種類となっており、RINGとITEMは廃止された。なお装備品としてのITEMカテゴリは廃止されたが本作のINVENTORY画面が前作のITEMカテゴリの役割も兼ねている。

SWORD:剣。装備するとSTRが上がる。
SHORT SWORD
LONG SWORD
TALWARL
etc.
ARMOR:鎧。装備するとDEFが上がる。
CHAIN MAIL
PLATE MAIL
REFLEX
etc.
SHIELD:盾。装備するとDEFが上がる。
SMALL SHEILD
MIDDLE SHIELD
LARGE SHIELD
etc.
MAGIC:魔法の宿った杖。装備するとMPを消費することによって種類に応じた魔法が使えるようになる。
ファイヤーの魔法 - 火球を放つことにより、敵への攻撃などができるようになる。神官トバの魔法。5発でMPが1つ減少。
ライトの魔法 - 明かりを照らしたり、見えていなかった物が見えるようになる。但し、物理的な光ではない。神官ダビーの魔法。
リターンの魔法 - 村などにワープすることができるようになる。神官ハダルの魔法。
テレパシーの魔法 - 聖獣ルーの姿に変身し、人外の者と話ができるようになる。神官ジェンマの魔法。
タイムストップの魔法 - 一定時間敵の動きを止めることができるようになる。神官メサの魔法。
シールドの魔法 - 一切の攻撃を受け付けなくなる。神官ファクトの魔法。

アイテム
画面構成としてはINVENTORY画面からEQUIPMENT画面が独立したのだが、システム面から考えると、ITEMカテゴリがINVENTORYと名称を変えて装備品から独立し、前作で画面右側に表示されていた物も取り込んだと言った方が実情に近い。

全てのアイテムを装備することができるようになり、プレーヤーの意思で使うことのない物や、装備によって効果が現れるアイテムを装備した状態でアイテムボタンを操作すると装備アイテムの説明文が表示されるようになった。

ハダルの章 - 大地の神官ハダルが書き残したイースの本。最初から所持している。
トバの章 - 力の神官トバが書き残したイースの本。最初から所持している。
ダビーの章 - 光の神官ダビーが書き残したイースの本。最初から所持している。
メサの章 - 時の神官メサが書き残したイースの本。最初から所持している。
ジェンマの章 - 知恵の神官ジェンマが書き残したイースの本。最初から所持している。
ファクトの章 - 心の神官ファクトが書き残したイースの本。最初から所持している。
精霊の衣 - 装備するとどこでもHPが回復するようになる。
鷹の彫像 - 装備するとファイヤーの魔法が誘導弾になる。
薬草 - 使用すると瞬時にHPが全快する。
ロダの実 - 使用すると瞬時にMPが全快する。
鉄鉱石 - 武器屋に売ると強い防具の販売が始まる。
神殿の鍵 - 神殿の鍵がかかった扉を開けられるようになる。
etc.

セーブ
前作からのシステムの変更はなく、ボス戦中以外であればフィールド、ダンジョンを問わずどこでもセーブすることができる。

登場人物
アドル・クリスティン
シリーズの主人公。燃えるような赤毛を持つ冒険者。17歳。イースの本を6冊集め、本の力によって天空のイースの飛ばされてきた。
リリア
本作のヒロイン。イースの地へ飛ばされてたアドルを助けた、ランスの村に住んでいる少女。オープニングで、振り向くアニメーションが当時話題を呼んだ。ファルコム主催でミス・リリア・コンテストも開かれている。
タルフ
溶岩の村の少年。父親を脅すために魔物に監禁される。神官ハダルの末裔。
ルバ
タルフの父親。魔物に息子を拉致され、アドルをサルモンの神殿に行かせないようにと脅されていた。
キース
元は人間で神官ファクトの末裔。魔物によって妹を殺され、挙句自分も魔物の姿にされてしまう。
ゴート
ラミアの村でサルモンの神殿に続く扉を守っている青年。神官ダビーの末裔でもある。
マリア
神官メサの末裔。ラミアの村で母親と共に暮らしていたが、魔物の人間狩りにあい、生贄となってしまうが、神官の腕輪のおかげで命を取り留める。
ゴーバン
神官トバの末裔。最後の肝心なところで登場。アドルに「銀のハーモニカ」を渡す。
ルタ
神官ジェンマの末裔。ゴーバンと共に登場し、アドルに「CLELIA-SHIELD」を渡す。
二人の女神
6神官と共にかつてイースを治めていた。
神官ハダル
二人の女神と共にかつてイースを治めていた6神官の一人。大地を司る。
神官トバ
二人の女神と共にかつてイースを治めていた6神官の一人。力を司る。
神官ダビー
二人の女神と共にかつてイースを治めていた6神官の一人。光を司る。
神官メサ
二人の女神と共にかつてイースを治めていた6神官の一人。時を司る。
神官ジェンマ
二人の女神と共にかつてイースを治めていた6神官の一人。知恵を司る。
神官ファクト
二人の女神と共にかつてイースを治めていた6神官の一人。心を司る。

機種・パッケージによる違い
グラフィック・BGMといった演出部分はそれぞれの機種の性能に合わせた変更が見られるが、ストーリー、システム等は忠実に移植しているものがほとんどである。グラフィック・BGM以外に特筆すべき変更点のあるものだけを挙げる。

パソコン版
PC-8800シリーズ
オリジナル。サウンドはOPN。
PC-9800シリーズ
OPN以外にもビープ音のサウンドにも対応(ただし効果音のみ)。エンディング終了後にミュージックテストに入る裏技、イース1のディスクと組み合わせると隠しモード(2つ)に入れる裏技、がある。
X1turboシリーズ
サウンドがOPMに合わせステレオ化・同時発声数増加と強化されている。オープニングの縦スクロールのシーンが削られている。セーブ可能な数が増えている。エンディング終了後にミュージックテストに入る裏技がある。
FM77AVシリーズ
サウンドはOPN。デモのグラフィックが多色で描き直されている。オープニングの最後のイースが横から出てくるシーンで雲が多重スクロールする。サルモンの神殿でモンスターに教えられるコードネームが違う。エンディング終了後にミュージックテストに入る裏技がある。
MSX2版
画面は256×212ドットの低解像度だが、色数が8色から16色(一部のグラフィックは256色)に描き直されている。サウンドはPSGのみだが、MSX2版のイースIで問題になった操作性(ステータス画面・装備・アイテム画面でのサウンド停止、ディスクアクセスの長さ)が大幅に改善されている。裏技でミュージックテストに入れたり、ポーズ中にキャラクタのドット絵を拡大表示できる。セーブ可能な数が1枚のディスクにつき最大8箇所までに増えているほか、PAC/FM-PACのSRAMにもセーブできる(SRAMの場合も最大8箇所まで)。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sdkpch.biz/blog/mt-tb.cgi/1041

About

2009年02月26日 13:54に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「阿衡事件/滝口武者/武士(ぶし、もののふ)」です。

次の投稿は「乾漆鑑真和上坐像」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35